Python名前の由来と開発経緯
Pythonを開発したのは、オランダ人のグイド・ヴァンロッサム氏です。
1989年12月末に、暇つぶしのために以前から考えていた新しいインタプリタ型言語を作ってみようと思い立って開発を開始。1991年に開発されヴァンロッサム氏の大好きだったコメディー番組「空飛ぶモンティ・パイソン」からPythonと名付けられました。
ちなみにPythonとはニシキヘビを意味する単語です。それゆえ、Pythonのロゴにニシキヘビが使われています。
Pythonのコンセプト
ヴァンロッサム氏はとある書類のなかでPythonについて下記①-④のように述べています。(※⇒以下は著者の意見です)
①容易かつ直感的な言語で、主要な言語と同程度のパフォマンスをもたせる
⇒いろいろなことに応用が効く汎用性の高い言語である。
②オープンソースで誰でも開発に参加できる
⇒Python自体無料で利用できる。ライブラリが充実している。
③簡単なコードで英語もシンプルにする
⇒可読性が高い言語であり、他人の書いたコードを参考にして学習を進めやすい。初心者にやさしい言語。
④開発時間を短くできるように設計する
⇒他の言語よりPythonで書いたほうが短いプログラムになる。可読性が高くなり、バグを修正したり、新たに機能を追加する際の改良も楽。
Pythonの人気は?この言語で本当によいか?
人気はどうだろう?長く関わって行きたいのだが。。
初心者がプログラミング言語を選ぶ際に不安になるところかと思います。
ご安心を!
TIOBE Softwareが発表した2019年2月期の人気プログラミング言語ランキングでは、Pythonは第3位(2018年より1つ順位を上げている)。
IT転職大手のレバテックキャリア集計の言語別年収ランキングを見ても第3位(中央値575万、最大値1500万)と健闘しています。
以上から世界的に人気があるだけでなく、これからスキルアップとして習得して損のない言語であるといえるのではないでしょうか。
Pythonで作られているモノ(できること)
PythonでつくられたWebアプリ
・Dropbox
専用のフォルダにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、データの共有・同期が可能。ファイルのアップロードの簡便。
全てPythonで開発している発表されている。
コード量はサーバとクライアントのコードを全て合わせて93万7707行。
・Reddit
ウェブ上のニュース記事や画像を集めたソーシャルニュースサイトであると同時に、電子掲示板。日本では、米国版2ちゃんねるとも言われています。
もともとはCommon Lispで開発されていましたが、2005年にPythonで書き直されました。
・YouTube
いくつかの言語が使用されていますが、主にサーバーサイドの処理にPythonが使用されているようです。出典:What Powers YouTube
Pythonでつくられた製品
・Pepper
某大手が事業展開する感情認識ヒューマノイドロボット。
音声などの認識・行動機能開発にはPythonが活用されている。
ここで紹介したもの以外にも多くの用途でPythonが使用されています。
これからも増え続けることは明らかです。
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